NVIDIA、Alphabet、Google、AI技術の未来に向けて協業
- 桜井 未来
- 3月21日
- 読了時間: 2分

ヘルスケア、製造、エネルギー分野におけるAI技術の発展を目指す
米NVIDIA、Alphabet、Googleは、3月18日(現地時間)にエージェント型AIとフィジカルAIの未来に向けての協業を発表した。この取り組みを通じて、ヘルスケア、製造、エネルギー分野におけるAI技術の発展を目指す。
この協業を通じてGoogle Cloudは、顧客のための研究とAIの取り組みを強化するため、NVIDIAのNVIDIA GB300 NVL72ラックスケールソリューションとNVIDIA RTX PRO™ 6000 Blackwell Server Edition GPUをいち早く採用する予定。さらにNVIDIAは、AIが生成した画像、音声、テキスト、ビデオに直接電子透かしを埋め込むGoogle DeepMindの「SynthID」を最初のパートナーとして導入し、AI生成コンテンツの識別技術を強化する。また、Googleの軽量オープンモデル「Gemma」をNVIDIA GPU上で実行できるよう最適化するパートナーシップが結ばれた。これによりNVIDIAのTensorRT-LLMライブラリを活用した高速な推論処理が可能になる。
さらに、Alphabetの子会社のIntrinsicは、NVIDIAと連携し、ロボットの把持能力を向上させるための開発者向けワークフローを構築。NVIDIA Isaac Manipulator基盤モデルを活用し、開発時間の短縮と柔軟性の向上を目指す。また、Google DeepMindとNVIDIAはDisney Researchと共に、ロボット開発向けのオープンソース物理エンジン「Newton」の開発に取り組む。
他にも、Google DeepMindのCEOであるDemis Hassabis氏が設立したIsomorphic LabsがGoogle Cloud上でNVIDIA GPUを活用してAI創薬エンジンの構築を進めたり、Xの社会的課題を解決するための研究開発プロジェクトのムーンショットの一環として、Tapestryで電力網のシミュレーション速度と精度向上を目指すなど、NVIDIA、Alphabet、Googleの協業は、AI技術の進化を加速し、さまざまな産業分野での活用を広げていく。
参照サイト
NVIDIA Newsroom(英語サイト)