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2025年1月31日、OpenAIが新しいAIモデル「o3-mini」を発表

  • 執筆者の写真: 桜井 未来
    桜井 未来
  • 2月10日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月18日




従来の「o1-mini」よりも高速で効率的な応答を提供する新AIモデル「o3-mini」登場


OpenAIの有料プラン( Plus/Team /Pro)の登録者は、1月31日からo3-miniが利用可能。




2025年1月31日、OpenAIが新しいAIモデル「o3-mini」を発表しました。

このo3-miniは、24年12月に開催されたOpenAIのイベント「Shipmas」の最終日に同社の最高経営責任者(CEO)のSam Altman氏が3カ月以内に投入すると予告されていたモデルです。


o3-miniは、特にSTEM(科学、技術、工学、数学)分野において優れた性能を発揮する推論特化型のAIモデルで、複雑な問題解決や高度な数理的推論に強みを持ち、数学や物理、プログラミングなどのタスクで高い正確性を示します。

 また、o3-miniは、o1の高い推論能力を継承しながら、じっくり考えて推論することを高速に動作するモデルでもあり、思考の深さを3段階で調整できる「賢さスイッチ」を搭載しています。チャット画面で「低(low)」「中(medium)」「高(high)」の3段階で調整でき、より高い推論レベルの「高」を選択すると応答時間は遅くなりますが、より深い推論が可能となります。



各モデルで数学(AIME2024)を解いた場合の比較

前身のo1と同様に、o3-miniはSTEM(科学、技術、工学、数学)推論に最適化されています。大学レベルのAIME2024の数学の問題に対して、o3-mini(低)は、o1-miniと同等の正答率を達成し、o3-mini(中)では、o1と同等の正答率を達成しています。一方、o3-mini(高)では o1とo1-miniの両方を上回る87.3%の正答率となりました。


速度と効率を比較

o1に匹敵する知能を持つo3-miniは、より速いパフォーマンスと高い効率性を提供します。A/Bテストでは、o3-miniはo1-miniよりも24%速く回答を提供し、平均回答時間はo1-miniの10.16秒に対して7.7秒でした。


2025年2月7日、OpenAIのX(旧Twitter)で、OpenAI o3-miniの無料版と有料版、およびo3-mini-highの有料版において、推論プロセスを可視化できるようになったとの投稿があり、推論プロセスの例が公開されました。



o3-miniが質問への回答を提示する中で、どのように推論し結論に達したのかが可視化されることで、推論の過程で間違いがあれば正すこともでき、得られる回答の精度向上が見込まれます。


なお、OpenAI o3はMicrosoft Azure OpenAI Service上でも利用することができます。


Source:Microsoft Azure

 

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